グローバル規模でテクノロジーとサービスを提供するボッシュ社は、アイルランドの都市、リムリックに車載制御機器研究開発センターを設立し、今後2年間で30名の新規雇用を創出することを発表しました。リムリックでの主な事業は、半導体製品とカーエレクトロニクスの開発となります。
アイルランド中西部にあるこの地域は、約50年前より半導体製品の設計・開発の拠点として発展してきました。近年は、車載ソフトウェアとシステム開発のハブとして台頭してきています。リムリックの車載制御機器研究開発センターは、自動車産業が持続可能な産業として成長し、また、これまで以上に安全で、エキサイティングなものへと進化する過程で高まる半導体需要に対応するため開設されました。
この施設では、まずは緊急自動ブレーキ、衝突回避、車間距離制御装置などのADAS(先進運転支援システム)や自動運転用のレーダー技術に応用可能な77GHz帯レーダーセンサー用集積回路(IC)などの開発を予定しています。
この発表について、レオ・バラッカー副首相兼企業・貿易・雇用大臣は次のようにコメントしました。「ボッシュ社がリムリックに新たな研究開発センターを開設し、今後2年間かけて30人の高技能職雇用を創出することを大変喜ばしく思います。アイルランドは、ボッシュ社のような技術革新をリードする企業の世界的拠点と認識されています。この新たな車載制御機器研究開発センターは、中西部の豊富な人材プールの恩恵を受けることができるでしょう。私は、このエキサイティングな門出において皆様のご成功を祈ります」
アイルランド政府産業開発庁メアリー・バックリー専務理事は次のように述べています。「ボッシュ社がリムリックでの車載制御機器研究開発センターの設立を決定したことで、ソフトウェアと車載システムの新興ハブとして、この地域の評価はさらに高まることになるでしょう。また、中西部地域が、特に技術と設計分野において、豊富な人材を抱えていることを示しています。今回の開設により、同社は自動化分野における半導体需要の拡大に対応する体制を整えることとなりました。アイルランドでの事業成功を祈念します」