2020年1月28日火曜日 – アイルランドに本社を置く統合バイオ医薬品グローバル大手のアラガン社は、アイルランド、メイヨー県に位置する同社ウェストポートキャンパスに1億6000万ユーロ(約192億円)を投じた最新式の生物学的製剤の第二工場を開設しました。新工場ではあらたに63人を雇用し、同社のボツリヌス治療薬をはじめとする基幹商品の戦略的拠点としてのアイルランドの存在を強固にします。本事業により、アラガン社がアイルランドで操業を開始して以来の国内投資総額は7億5000万ユーロ(約901億円)を超えました。
28日午前に行われたグローバル発表には、マイケル・リング自治体・農村省大臣が参列しました。
アラガンウェストポートキャンパスの第二工場の特徴は、伸び続けるアラガン社基幹商品へのグローバル需要に応える新たな製造設備です。次世代の生物学的製剤の技術革新に対応する戦略的拡張の一環として、世界トップクラスの技術を備えた最新式の微生物学および細胞研究所があり、創薬、開発、製造の進歩を支える研究開発能力を特徴とします。
第二工場の開設と同時に、BOTOX®[1]がFDA認可[2]を受けてから30年を迎えたアラガン社はこのほどウェストポートキャンパスからの同製品バイアルの出荷個数が1億個を達成したことを発表しました。
また国内総従業員数が2000人を超えたことから、アラガン社のグローバル従業員の10人に1人がアイルランドを拠点としていることになります。
2019年に実施されたEY DKMによる独自経済評価によると、過去3年間に及ぶアラガン社のアイルランド国内における1億6000万ユーロ(約192億円)の設備投資計画は、2019年度のアイルランド経済にGDPで2300万ユーロ(約28億円)貢献し、国庫収入を700万ユーロ(約8億4千万円)増額しました。2018年度には、アイルランド事業部門はアイルランド経済においてGDPを3億800万ユーロ(約370億円)押し上げ、3485人の雇用を支え、7600万ユーロ(約91億円)の国庫収入に貢献しています。
アラガンはアイルランドに本社を据え、4施設を運営しています。ダブリン県クロンショーとメイヨー県ウェストポートの製造工場に加え、ダブリン県アールスフォートテラスに国際サプライチェーン事務所を置き、2017年4月にはゼルティック社を買収してゴールウェイ工場を取得しました。ゼルティック社は非侵襲性脂肪冷却痩身技術において世界をリードする企業の1つです。ウェストポートとクロンショーの工場では主に輸出市場向けの幅広いブランド医薬品を開発、製造しています。
[1] アラガン。未発表データINT/0292/2018(1)
[2] アラガン。未発表データINT/0423/2016(1)