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アイルランドの500MW太陽光発電所、デンマークとの協業を発表

デンマークの再生可能エネルギーグループObtonとアイルランドのShannon Energy社の提携により、アイルランドの太陽光発電容量が引き上げられることが決定しました。アイリッシュタイムズ紙によれば、両社はこの協業により今後3年間に3億ユーロ(約360億円)を投じて国内に複数の太陽光発電所を造成します。

この間に1000人の雇用が創出され、特注の太陽電池モジュールを使用した発電所が総計500MWの電力を生産することになります。

総容量150MWの太陽光発電所予定地として、コーク、ゴールウェイ、ロングフォード、ティペラリー、ウェストミースの用地がすでに選定され、2万5000戸の電力を賄うことになります。

Obton最高経営責任者アンダース・マルカス氏は、残り容量350MWのモジュール設置場所として現在アイルランド各地の多数の農家と2000エーカーの土地提供の可能性を交渉中だと語りました。

合弁事業の一環としてObtonが資金の大半を提供する一方で、Shannon Energy社は実地部隊として太陽光発電所設置を監督します。

大きな志

マーカス氏は、Obtonがアイルランドに関心を持ったのは政府が国内の再生可能エネルギー計画に財政支援を提供する公約があり、この種のプロジェクトには「投資を意義あるものにするための後押し」も必要だったからだと語っています。

マーカス氏は次のように述べています。

「電力への過剰投資を防ぐには入札制度の仕組みが適切です。アイルランドは再生可能エネルギーの今後について大きな志を持っているため、多くの可能性を感じます。当社にはうってつけの市場で、投資先として安定した環境です」 

政府は気候行動計画の一環としてアイルランドの総発電量の7割を風力発電と太陽光発電で賄うことを目指しています。

欧州におけるObtonの投資総額はほぼ15億ユーロ(約1800億円)で、太陽光発電総量は719MWです。昨年、このデンマーク企業はアイルランド、ドイツ、フランス、オランダを含めた総額16億ユーロ(約1920億円)に上る欧州最大規模の太陽光発電ファンドを発表しました。

Colm Gorey著

この記事はwww.siliconrepublic.comに掲載されたものです。オリジナル記事はこちらをご覧ください。https://www.siliconrepublic.com/machines/irish-solar-farms-500mw-obton