韓国の製薬会社で初めてアイルランドに投資したライフサイエンス分野のグローバル企業SKバイオテックが取得したダブリン県スウォーズにある製薬工場で、アイルランドと韓国の国旗が掲げられました。
SKバイオテックは、全世界の従業員数8万4000人、年商997億ユーロでフォーチュン5000社に数えられるSKグループの完全子会社です。
SK バイオテックは、2017年6月にダブリン県スウォーズにある元ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(Bristol-Myers Squibb)社の API(医薬品原薬)工場の買収を発表し、2017年末に契約を完了。スウォーズ工場で働くAPI業務専門要員360人あまりが2018年1月1日よりSKバイオテックに移行しました。
スウォーズキャンパスの取得は、2020年に一流のグローバル医薬品受託製造会社になるとのSKバイオテックの成長計画を前進させました。
SK バイオテックは、スウォーズ工場を独立型受託製造開発工場(CDMO)として運営、発展させる計画を立てており、マーケティング、研究開発(R&D)分野の人材を追加雇用するとともにスウォーズ工場の原薬製造能力拡張に投資する意向を示しています。
国旗掲揚式典でSKバイオテック最高経営責任者パク・ジュンク博士は次のように述べています。「アイルランドはグローバル医薬品製造ですぐれた中心地であり、スウォーズ工場は50年以上にわたって卓越した医薬品製造をしてきたという確かな伝統と豊富な経験があります。製造と規制遵守の両面におけるスウォーズ工場の輝かしい評価、さらに最も重要な優秀な労働力が加わることは、一流のグローバルCDMOになるという当社の短期目標推進の助けとなります。今後数年の間に技術力、製造力を高め、既存および新規のお客様との長期的提携関係を構築しながらスウォーズでのプレゼンスを拡大していくことを期待しています。」
またパク博士は以下のように述べています。「買収を通じたアイルランドでの事業経験は初期段階でも非常に良いものでした。アイルランドは事業に協力的で優秀な労働力を抱えています。職場も文化も非常に好意的でアイルランド政府産業開発庁による支援、導入、地域に関する知識といった支援も非常に頼もしく感謝しています。当社初の韓国外製造キャンパスの設立は大きな成長の機会を提供し、スウォーズの当社従業員にも躍動する新たな機会を生み出すことでしょう」と述べました。
アイルランド政府産業開発庁マーティン・シャナハン長官は次のように述べています。「この式典はアイルランドと韓国の間の確かな経済および文化の絆を確認するもので、アイルランド政府産業開発庁では両国関係を強化し、韓国からさらなる投資を獲得するよう努力してまいります。SKバイオテック社のような企業がアイルランドに進出するのは、高度なプラント設計能力とこの部門における信頼に足る人材の宝庫故です。SKバイオテック社はアイルランドにおける医薬品製造の世界トップクラスのエコシステムの一員となりました。同社の我が国での事業拡大をアイルランド政府産業開発庁は全面的に支援してまいります」
英文プレスリリース:https://www.idaireland.com/newsroom/sk-biotek,-first-south-korean-pharma-company-to-in