Universal DisplayグループのOLED Material Manufacturing Ltd.(OM2)とPPG社はこの度、数百万ユーロ規模の設備投資に着手し、シャノンに新設する製造施設で最大100人の雇用を創出すると発表しました。2021年2月に発表されたこの施設の建設は、UDC(ユニバーサル・ディスプレイ・コーポレーション)のエネルギー効率が良く高性能な素材、UniversalPHOLED®のグローバル展開拠点として計画され、生産量を増加させることで、拡大する有機EL市場の様々な需要に対応するものです。
今回の発表を受けて、レオ・バラッカー副首相兼企業・貿易・雇用大臣は、「OLED Material Manufacturing社とPPG社によるこの度の大きな発表は、中西部の活性化につながる喜ばしい出来事です。雇用創出、投資、技術革新の側面から、シャノンとアイルランドの経済の発展に大きく貢献するでしょう。テクノロジーは、世界的にも最も成長している分野のひとつであり、皆様のますますの成功を願っています」と述べています。
OLED Material Manufacturing Limitedの取締役であるオースティン・マッケイブ氏は、「UDCは、今回のアイルランドでの製造拠点拡張により、エネルギー効率に優れた有機ELのディスプレイや照明の消費者市場への展開を強化することができます。UDCアイルランドの存在、良質なインフラ環境、高い水準の人材活用等の面で、シャノンの新施設には期待しています。当社の長年のパートナーであるPPG社とともに、この数百万ユーロの投資によりUDC社独自の最先端リン光発光材料のグローバル製造拠点を拡大し、有機EL市場の成長拡大に対応して参ります」と述べました。
アイルランド政府産業開発庁マーティン・シャナハン長官は、「OLED Material Manufacturing社とPPG社によるシャノンへの投資は、中西部の有能な労働力を雇用できると両社は確信しています。今回の発表は、アイルランド政府産業開発庁が地方への雇用と投資を獲得するために継続的に取り組んでいる証でもあります。OLED Material Manufacturing社とPPG社によるシャノンでの製造拠点建設の成功を祈念します」
PPG社は、UDCのUniversalPHOLED®発光材料の長年のパートナーであり、専属製造会社です。OLED Material Manufacturing社は、UDCの子会社であるUDC Ireland Ltd.の完全子会社です。シャノン工場での施設改修と規制当局の承認は今後12ヵ月以内に完了し、2022年に操業開始の予定です。