武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)のアイルランド子会社である武田アイルランドは、本日、同社のグレンジキャッスルの敷地に細胞治療薬の製造工場を開設したと発表しました。商業規模の細胞治療薬の製造工場はアイルランド初であり、欧州、米国、カナダ市場の患者に細胞治療の機会を提供する重要な役割を果たします。現在、この細胞治療薬工場では100人あまりが勤務しており、今後3年間でさらに100人の新規雇用が予定されています。
レオ・バラッカー副首相兼企業・貿易・雇用担当大臣は、次のように述べています。
「このたび、武田薬品が最新鋭の製造工場を開設したことをお祝い申し上げます。すでに100人が雇用され、今後3年間でさらに100人の雇用が創出されます。武田薬品は、最先端の研究・技術革新の最前線にあり、同社によるアイルランドへの継続投資は、アイルランドがバイオ医薬品分野の世界的拠点であることを示しています。皆様の献身に感謝するとともに、新たな門出の成功を祈念します」
これに先立ち、武田薬品は2021年にグレンジキャッスルの細胞治療薬工場の拡張に向け3640万ユーロを追加投資し、今後3年間で約100人を新規雇用すると発表していました。 このたび、その拡張工事が完了し、世界的な需要拡大に対応することが可能となります。
アイルランド政府産業開発庁マーティン・シャナハン長官は、次のように述べました。
「武田薬品のグレンジキャッスル工場への継続的な投資と、細胞治療薬製造工場の新設は、アイルランドとアイルランドが提供する価値への信頼の証しです。細胞治療は、次世代の薬物療法として広く認識されている先端医療治療薬(ATMP)の新興分野における中核です。製造に革新的なアプローチが求められるこれらの医薬品は、疾病治療においても革新的な効果が期待できます。今回開設する工場は、次世代バイオ医薬品の卓越した世界拠点としてのアイルランドの評価の高まりにつながります」
武田薬品のグレンジキャッスル工場は、100%再生可能な電力を使用しています。また、エネルギー管理の国際規格ISO 50001:2018を達成したアイルランドで最初の製薬会社のひとつです。この規格は、エネルギー・マネジメント・システムを設計、実施、維持するための任意規格で、エネルギーの効率利用を向上させる目標の設定も含まれ、2040年までに事業活動でのカーボンゼロを目指す武田薬品の幅広い取り組みを支える施策となっています。