1800万ユーロの4ヵ年投資計画でアイルランド事業に自信を見せる
ヘンケル・アイルランド社は本日、タラで付加製造技術(3Dプリンティング)のイノベーション&インタラクションセンターの新規開設を発表しました。
次世代産業のカスタマーセンターの先駆けとなる同センターは、3Dプリンティングソリューションの技術発表、デモ、トレーニング、テスト、カスタマーサービスの欧州におけるハブ拠点となります。
ビューティーケア、ランドリー、ホームケア部門も持つヘンケル社は、接着剤、シーリング材、機能性コーティング剤の世界最大手メーカーで、ダブリンに幅広い接着剤技術をカバーする製造・研究開発事業部門を置き、グローバル市場に対応しています。
ヘンケルの3Dプリンティング事業は、アイルランド政府産業開発庁を通じてアイルランド政府が支援しており、最大約1800万ユーロと推定される4ヵ年投資計画に基づいて同社の研究開発、応用開発、商品開発能力を増強させます。同社は、広範囲の工業生産に活用できる最先端材料の開発にあたる優秀な科学者や技術者の支援を目ざします。
ヘンケル社アドヒーシブテクノロジーズ事業部グローバル技術革新部長のマイケル・トッド博士は次のように述べています。「イノベーション&インタラクションセンターは、アイルランドにおけるヘンケルの事業を強化し、現在弊社にとって非常に重要な欧州地域拠点に、お客様や戦略的パートナー企業を導きます。3Dプリンティングには様々な業界で価値連鎖やビジネスを変革する可能性を持つため、取り組むべき市場だと確信しています。ヘンケルのタラの拠点を欧州のリージョナルハブに選んだのは、既存のチームの持つ樹脂その他の接着技術に関する優れた研究開発の知識と経験、そして、ヘンケル・アイルランドの生産拠点と研究開発拠点との近接性からです」
アイルランド政府産業開発庁メアリー・バックリー専務理事は次のように述べています。「ヘンケル社はアイルランドで400人を雇用する大雇用主で、アイルランド政府産業開発庁の長年のクライアントでもあります。3Dプリンティングは、医療や車載機器等の業界での応用が見込まれ、世界規模で極めて重要です。アイルランドが新技術の研究開発における国際評価を高める好機となり、今後も革新的な新製品を世に出す核心に関わっていくことになります」
世界のテクノロジー大手数社との戦略提携により、ヘンケル社は、試作品製造のみならず完成品の製造まで3Dプリンティングの採用を推進しており、新材料、専門機器、後処理用の様々なソリューションを提供しています」
アイルランドのヘンケル・イノベーション&インタラクションセンターに加え、現在ロッキーヒル(北米)および上海(アジア)の2拠点でも地域センターの開発を勧めています。
イノベーション&インタラクションセンターの第1期工事は、研究所、カスタマーサービスオフィス、会議室と3Dプリンティング施設を包含し、総面積700平米となります。ヘンケル社は、センターを2000平米まで拡張し、今後2年で5つの研究所を追加し、作業場、会議室を配置する予定です。
同センターは、Carbon社とHP社のプリンターに加え、3Dプリンティングのためのヘンケル社の特殊機器、技術、装置を装備します。イノベーション&インタラクションセンターは、医療技術、車載、製造といった多様な市場セグメントのトレーニングやカスタマーサービスの拠点として、ヘンケル社が提供する世界トップレベルのソリューションを提供します。
英文プレスリリース:https://www.idaireland.com/newsroom/henkel-(1)