世界第3位の再保険会社であるハノーバー再保険は、「ダブリン・デジタル」に600万ユーロあまりを投資する計画を発表しました。「ダブリン・デジタル」は、保険引受分野における次世代デジタルイノベーションの実現における競争力を高めることを目的とした研究開発プログラムです。計画推進に向け、同社は今後3~4年間にダブリンで最大16人の雇用を創出する予定です。本プログラムには、アイルランド政府産業開発庁を通じてアイルランド政府が支援します。
本発表は、デジタル変革を推進し世界規模でローカルイノベーションを実現するというハノーバー再保険の戦略的コミットメントの表れであると同時に、これまで主に国際的な生命保険・健康保険および損害保険の再保険の取引を中心に事業を展開してきたアイルランドの子会社であるハノーバー再保険(アイルランド)DACの研究開発活動を大幅に強化したことを示しています。
ハノーバー再保険(アイルランド)DACは、「ダブリン・デジタル」プログラムでテキスト分析や予測分析、計算言語学の最先端技術を活用し、人間の知力を再現できる自動引受技術の開発を加速させます。この野心的な計画を実現するために、同社はすでにダブリンを拠点とする多くの職種の採用を、主にデータサイエンスとソフトウェアエンジニアリングの分野で開始しています。
今回の発表を受けて、レオ・バラッカー副首相兼企業・貿易・雇用大臣は、「ハノーバー再保険がこの新たな研究開発プログラムにより、ダブリンでのプレゼンスを拡大することは素晴らしいことです。アイルランドの豊富な人材と革新の風土は、ハノーバー再保険のような企業が成功するために最適な条件を提供します。この画期的な新プロジェクトの成功を心より祈ります」と述べました。
アイルランド政府産業開発庁のマーティン・シャナハン長官は、「ハノーバー再保険が自動引受の研究開発をダブリンで行うことを決定したことは、アイルランドのフィンテックエコシステムへの信頼の証です。アイルランド政府産業開発庁が戦略的に重視しているのは、顧客企業の研究開発や技術革新の取り組みを支援することです。ハノーバー再保険の皆様が本プロジェクトを成功させることを願うとともに、アイルランド政府産業開発庁の継続的な支援提供を約束します」と述べました。