医薬品開発業務受託機関のチャールス・リバー・ラボラトリーズ・インターナショナル社は、本日、メイヨー県バリナにある同社の研究所を800万ユーロかけて拡張する計画を発表しました。この計画により、今後3年間にわたって1500平方メートルのラボスペースが追加され、最大で90人の熟練者が新規雇用されることになります。
チャールス・リバー・ラボラトリーズ社はアストラゼネカ社と2012年から戦略的パートナーシップを結び、新型コロナウイルスワクチン「Vaxzevria」や季節性インフルエンザワクチン「Fluenz」の試験や展開の推進をはじめとする、さまざまな治療薬やワクチンの安全性規制管理と開発支援業務をアストラゼネカ社に提供しています。
このプロジェクトは、アイルランド政府がアイルランド政府産業開発庁を通じて支援しています。
今回の発表を受けて、レオ・バラッカー副首相兼企業・貿易・雇用大臣は次のように述べました。「世界中で何百万人もの命を救ってきた新型コロナウイルスワクチンの製造において、バリナがこのような重要な役割を果たすことを大変うれしく思います。チャールスリバー社は、アストラゼネカ社との継続的なパートナーシップを楽しみにしています。皆様と共に施設を見学し、800万ユーロを投資してメイヨー県に90人の新規雇用を創出するという、実に重要な拡張事業を祝福することができました。アイルランドはライフサイエンス分野のハブとして世界に認知されており、このニュースは我が国と我が国の能力への真の信頼の証です」
今回の発表に先立ちバリナ工場では複数の拡張工事がなされ、分析、細胞培養、ワクチン支援、その他の生物製剤専門サービスのGMP施設と機能が追加されました。最近では、SARS-CoV-2(新型コロナウイルスの原因となったウイルス株)やその他の類似したヒト疾患の原因となる病原体の検査を行う、BSL-3(バイオ・セーフティー・レベル3)の専用実験室を設置する計画も発表しました。この度の設備増強とスタッフの継続育成へのさらなる投資により、世界のバイオ医薬品業界が求める検査サービスの幅が広がります。
アイルランド政府産業開発庁メアリー・バックリー専務理事は次のように述べました。「チャールスリバー社はメイヨー県で長年雇用を維持している企業です。バリナ工場での製品ラインの拡張と追加機能の開発は願ってもないことです。本日の発表は、アイルランド政府産業開発庁の掲げる地方振興策の方針に合致するものであり、そして地方への雇用と投資の獲得に向けた継続的な取り組みにも沿ったものです。チャールスリバー社の事業拡大の成功を祈ります」