ジョンソン・エンド・ジョンソン社の医療機器部門に属するセレノバス事業部は、アイルランドのゴールウェイにある同社拠点に今後3年間で5000万ユーロ(5500万米ドル)を投資すると発表しました。
継続・高等教育・研究・イノベーション・科学振興省サイモン・ハリス大臣はこの投資を歓迎して、次のように述べました。「これはゴールウェイへの重要な投資であり、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のアイルランドにおける研究開発及びイノベーションシステムの発展に対する継続的な関与の表れです。アイルランドには、社会や国民が直面する重要課題に取り組むための手段と人材が揃っています。ゴールウェイは今や欧州随一の医療技術拠点となっています。セレノバスで開発される新たな革新的な技術や治療法は、より良い臨床結果をもたらし、患者の生活の質の向上をもたらすことでしょう」
セレノバスのゴールウェイ拠点は、脳卒中に関する世界有数の研究機関であり、衰弱を伴う症状を治療するための革新的かつ多様な医療機器ラインナップを開発する最前線です。今回の投資により、ゴールウェイ拠点ではアイルランドの医療技術部門や第3レベルの教育機関からの人材活用を見込んで30を超える専門職が新たに創設される見込みです。同社のバリーブリット事業所では、現在90人以上が専門職に従事しています。
セレノバスは、今回の投資によりゴールウェイ拠点の拡張を完了し、世界有数の脳卒中シミュレーションラボを備えるほか、プロトタイプの開発及びテスト環境も拡充されます。また、併せてオフィススペースも拡張され、会議室やコラボレーションエリアに加え、研究・技術革新・製品開発に重点を置いたチームと医師のコラボレーションを図るスペースも設けられました。セレノバスは、この施設で虚血性脳卒中に関する画期的な研究を続けていく予定です。
アイルランド政府産業開発庁では、今回のゴールウェイ拠点での研究開発力強化のための投資を通じ、アイルランドにおけるセレナバスの事業展開を引き続き支援します。
アイルランド政府産業庁マーティン・シャナハン長官は、次のように語りました。「ジョンソン・エンド・ジョンソン社は、80年以上にわたりアイルランドで事業を展開する世界的なブランドであり、現在では5県10拠点で5,000人以上を雇用しています。同社の医療機器部門の一員であるセレノバスの今回の発表は、我々にとっても素晴らしいニュースであり、アイルランドの高技能を持つ優秀な労働力に対する変わらぬ信頼の表れでもあります。セレノバスのゴールウェイ拠点の成功を祈念します」