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ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences)社、ダブリンに小児用医薬品開発拠点を開設

世界的なバイオテクノロジー企業であるギリアド・サイエンシズ社は、小児用医薬品の開発に特化した拠点をダブリンに開設したことを発表しました。開発・臨床業務、法務・知財、メディカルアフェアーズ、薬事の各チームが連携し、市中心部のノースドック地区に同社初となるグローバル小児医療センター(Global Paediatric Centre of Excellence)を設立します。

ミホル・マーティン首相は次のように述べました。「ギリアド・サイエンシズ社がダブリンのドックランドに小児用医薬品開発のセンターオブエクセレンス(COE)を新設し、約30人の新規雇用を行うという節目に立ち会えたことをうれしく思っています。これは当地の経済発展に大きな貢献をはたすと考えています。ギリアド・サイエンシズ社は、我が国の優秀な労働力が世界の舞台で活躍する場をあたえる素晴らしい企業です。新たな開発拠点は、アイルランドで20年以上にわたり事業を展開するギリアド社の4番目の施設で、同社の欧州事業においてアイルランドが果たす役割を一層高めるものとなるでしょう。今回の投資はギリアド社の技術革新と最高水準の製薬技術への意欲的な取り組みを明らかにするものです。我々は今後の同社の成功をも確信しています」

ダブリンの開発拠点は、18ヵ国7製品の小児治験のコーディネートを担当しており、現在、HIV、B型肝炎、COVID-19の小児用治療薬の開発に着手しています。同社は今後、ダブリンにおいて業務範囲を承認済みおよび治験中の医薬品を対象とした成人向け試験のサポートにも拡大する予定です。また、新たに採用されるスタッフの一部は、ギリアド社の開発組織内の新たな人工知能センターチームの中核を形成することになる予定です。

アイルランド政府産業開発庁マーティン・シャナハン長官は次のように述べました。「アイルランド政府産業開発庁はギリアド社のアイルランド事業の拡大、ダブリンでの米国外初の小児治験グローバルCOE設立を歓迎します。この投資はアイルランドへの強い信頼を明確に示すものです。成長中のアイルランドのバイオテクノロジー・エコシステムの更なる発展に大きく貢献することになるでしょう」

ギリアド社はアイルランドに進出して20年以上になります。コークの拠点では22種の製品を製造しており、ダブリン配送センターは、グローバルサプライチェーンにおいて重要な役割を担っています。ギリアド社はアイルランド国内に計500人以上の従業員を擁し、欧州連合(EU)内最大の事業拠点となっています。