アッシュランドは、生体吸収性ポリマー製造拠点の拡張を完了し、R&D(研究開発)部門をダブリンからアイルランド、マリンガーのナショナル・サイエンス・パークに移転しました。マリンガーのナショナル・サイエンス・パークは、アイルランドの主要な製造ソリューション研究センター(IMR)をはじめとする革新的組織のネットワークの拠点となっています。
アッシュランド社生物吸収性ポリマーViatel™営業部長のショーン・マクマホン博士は「生体吸収性ポリマーViatel™は、多くの慢性疾患への治療薬改善へのソリューションとして用いられています」と語り「この材料は、遅延放出型製剤、生体吸収性医療機器、組織工学用足場の構成材料です。マリンガーの拠点へのR&Dの移設は、当社の新たな製品開発戦略と、お客様の複雑な課題に対して化学材料のカスタマイズによる解決といった当社の能力にとって不可欠です」と述べました。
アッシュランドは、増え続けるViatel™ポートフォリオの中で70GMPグレードを超えるラクチド/グリコリド/カプロラクトンコポリマーを供給しているのに加え、最先端の特注ポリマー生産ユニットにより変化する顧客からの要件に対応しています。
アッシュランド医薬品専門部門グローバル営業部長のディーン・ロス氏は「この度の施設拡張により、アッシュランドは臨床研究を進め商品化の準備を進める顧客ニーズへの重点的な対応が可能になります」と述べ「マリンガーの施設は製造と独創性に富んだ問題解決に優れた環境を提供してくれると信じています」と語りました。
アイルランド政府産業開発庁地域振興および不動産部門長デニス・カランは次のように述べました。「アッシュランドがR&D設備のマリンガー移設を決定したことは、アイルランド政府産業開発庁の新規戦略である復興持続的成長推進2021~2024に非常に一致しています。これは高価値製造、サービスとRD&Iに重点を置いてミッドランズ地域の強みと能力を強化することを約束したもので、ミッドランズはFDIの主要地域に設定されており、この認識に立ってアイルランド政府産業開発庁では、25件の新規投資を獲得することを目標に据えました」