MSDアイルランド社(米国ニュージャージー州ローウェイを拠点とするメルク・アンド・カンパニー社(NYSE: MRK)の商号)では、MSDの医薬品及びワクチンに対する世界的需要の高まりに対応するための製造能力強化の一環として、カーロウで100人を超える新規雇用を創出することを発表しました。発表と時を同じくして、既にカーロウ県議会への計画申請手続きを終えている同社では、既存の施設用地内で新たな施設の建設に着手します。

新たに建設する最新鋭の新施設は、次世代の抗がん生物製剤の製造に特化した世界初の施設となります。現在、約530人の従業員を擁するMSDカーロウ工場は、MSD社の米国外初のワクチン製造施設として2008年に開設されました。2025年の製造開始を目指して、同用地での建設工事と人員募集を直ちに開始します。

今回の施設建設により、建設期間中の700人の雇用創出に加え、さらに正社員100人を雇用する予定です。また、操業開始後に必要となる新たな職種には、品質管理、オペレーション、エンジニアリング、サプライチェーン、テクニカルサポートなど、高度な技能を要する職種が含まれます。

レオ・バラッカー副首相兼企業・貿易・雇用大臣は、次のように述べました。「MSD社はアイルランドがライフサイエンス分野の主要国となる上で極めて重要な役割を果たしてきました。アイルランドで既に2800人以上を雇用しています。同社がカーロウの拠点でさらに100人の新規雇用を創出するという発表は、アイルランドにおける同社の50年の歴史に新たな1ページを刻みます。政府は、全国各地に良質で長期的な雇用を創出し、求職者全てが希望する地域で仕事を得られる完全雇用の実現に向け取り組んでいます。MSD社は、ティペラリー、コーク、ミース、カーロウ、ダブリンに施設を持ち、この目標の実現に向け大きな貢献をしてくれています」

アイルランド政府産業開発庁メアリー・バックリー専務理事は次のように述べました。「MSD社のアイルランドへの継続的な取り組みに感謝しています。このような投資は、ワクチンとバイオ医薬品の優れた製造拠点としてのアイルランドの立ち位置をさらに強化してくれます。アイルランド各地への投資獲得は、アイルランド政府産業開発庁が注力し続けている主要課題です。この最新鋭の施設は、MSD社が設立したカーロウ工場を拡張するものであり、南東部が外国直接投資に魅力的な立地であることを改めて示しています。カーロウおよびMSD社のアイルランド国内全拠点を引き続き支援できることを楽しみにしています」