アイルランド有数のヘルスケア企業であるMSDアイルランド社は、ミーズ県に最先端の新工場を正式に開設したことに加え、カーロウ県の工場を大幅に拡張したことを発表しました。事業投資額は、両拠点全体で10億ユーロを超えます。

今回の拡張事業により、両拠点で670人の新規雇用が創出され、近年の積極的な採用活動により、アイルランド国内の従業員総数は3100人を超えました。現在も、エンジニアリング、科学、製造業務、品質など、幅広い重要な職務で100人あまりの採用活動が活発に行われています。

MSDカーロウは、ワクチン、生物製剤、低分子医薬品の製造・販売のための充填工場として機能しています。2008年に設立されたこの先端施設は、MSDにとって米国外で初のワクチン製造工場で、開設以来、大幅な成長を遂げ、拡張や投資が行われてきました。今回の新規拡張は、MSD製医薬品とワクチンの需要増に対応するために、MSDのグローバル規模の製造能力を強化するものです。

ミーズ県を拠点とするMSDダンボインは、MSD初のバイオ医薬品原薬の商用生産のためのシングルユース設備で、主要な医薬品の商用化においてに重要な役割を担っています。この最新の投資により、MSDダンボインの研究・製造チームによる最先端の技術革新と共同研究は、世界中の患者の利益のために医薬品の販売までの時間を大幅に短縮させることになります。

この発表について、レオ・バラッカー首相は次のように述べました。

「MSDによるミーズ県での最新鋭施設の開設とカーロウ県の施設拡張は、両県にとって素晴らしいニュースです。MSDによる10億ユーロの投資は、670人の雇用を創出し、同社の事業をさらに拡大させます。バランスのとれた地域開発に対する政府の関与を強化し、製薬部門におけるアイルランドの世界的な地位をさらに高めることでしょう」