コークカレッジ大学(UCC)では、この度、サイモン・コヴェニー企業・貿易・雇用大臣が開設を進めていた最先端の電子設計自動化ラボが正式に稼働し、学生たちの利活用がスタートしました。

電子設計の自動システムは、製造業における携帯電話、ノートパソコン、ゲーム機などの家電製品に使用される複雑なチップの低コスト・短期間での市場投入を支援するものです。

UCCはアイルランドの知識型経済において重要な役割を担っており、コークに拠点を置くバイオテクノロジー、製薬、ICT分野を中心とした世界有数の企業数社と密接な関係を保っています。今回、電気・電子工学棟に新設した研究施設は、コークに拠点を置く多国籍企業であるクアルコム・アイルランドが支援し、学生の学習体験を向上させ、将来のイノベーターたちの進歩を促す先進技術を提供します。

クアルコム社による支援は、同大学の工学教育と最先端研究の発展に極めて重要な役割を果たしてきました。今日の最先端のモバイル機器を動かすマイクロエレクトロニクスチップの設計・製造を担う同社は、2013年にコークにオフィスを設立しています。

以来、クアルコム社は、若者のためのロボット工学及び工学のコンテストであるFIRST Lego Leagueなどのイベントへの資金援助、学生の取り組みへの協力、革新的な研究の支援、工学・建築学部の重要機器のスポンサーになるなどUCCと重要な協力関係を築いてきました。

コヴェニー大臣のコメント

「今回、UCCの電子工学において重要な施設となる電子設計自動化ラボの正式開所を発表できたことを嬉しく思います。今回の改装は、世界的な重要課題に取り組む未来のエンジニアたちへのさらなる支援となるでしょう。

UCCは産業界との連携と研究収入においてアイルランド随一の大学であり、このダイナミックなエネルギーが、コークとミュンスター地方に国際企業を惹きつけています。また、産業界とアカデミアなどが知識でつながり、密接に連携を図ることは素晴らしいことです。クアルコム社は、長年にわたり電気工学への寛大な支援をして緊密な相互関係を築いてきました。コークのクアルコム社技術拠点が成長し続ける中でこの傾向が継続することを期待しています」