IMDのWCC(世界競争力センター)が発表した2023年WCR(世界競争力ランキング)では、アイルランドが第1位のデンマークに次いで2番目に競争力の高い経済大国に選ばれました。アイルランドは11位から2位に急浮上し、スイスは順位を1つ下げて第3位となりました。

今回で35回目となるこの年次ランキングと報告書は、世界64ヵ国を対象に、経済文献、国外、国内、地域の情報源、経済界、政府機関、学識者からのフィードバックを用いた総合的な調査の結果選ばれた164の競争力基準というハードデータと、6,400人の上級管理職による92の質問に対する回答を織り交ぜて編纂されたものです。

各国は、競争力について最上位から最下位まで順位付けされ、4つの分類で基準に従って評価されます。

  1. 経済状況(アイルランド1位)  
  2. 政府の効率性(アイルランド3位)
  3. ビジネスの効率性(アイルランド3位)
  4. インフラ(アイルランド19位)

本日のランキングについて、アイルランド政府産業開発庁のマイケル・ローハン長官は、次のように述べました。「WCRは、アイルランドの競争力と対内直接投資の獲得状況における諸外国との比較を示す重要な指標です。アイルランドが第2位に上昇したことは、多国籍企業の投資誘致においてアイルランドが強豪より優位にあることを示しており、非常に喜ばしいニュースです。アイルランドが多国籍企業にとってトップクラスの投資選定先として確立したのも、一貫して安定したビジネスに有利な環境、高い教育水準、優秀な人材を惹きつけ繋ぎ止める力、熟練労働力の柔軟性ゆえです。これらの特性も当たり前に得られたものではありませんが、世界ランキングの上位を維持できるよう、特にデジタル化、持続可能性、イノベーションの分野において、引き続き能力を高めていく必要があります。アイルランドのインフラランキングは若干改善されましたが、この分野もさらなる前進が必要です。アイルランド政府や公益事業者と引き続き緊密に協力し、国家インフラを確実に整備していくことが、現在および将来にわたって我が国全体の企業基盤を支えるうえで不可欠です。これをアイルランド政府産業開発庁の将来計画の主な優先事項としてまいります」