ゴールウェイ大の複数の外科医が、アイルランドと英国で初となるロボット誘導の冠動脈インターベンション(経皮的冠動脈形成術)を実施しました。

この技術は、心臓の動脈の閉塞を解消するためのステント処置に使用されます。ロボットによる補助により、ステントの位置決めがより正確になり、医療スタッフがミリ単位でステントを動かせます。また、医療スタッフは手術中の血管造影画像や情報を拡大した画像で見ることも可能です。ゴールウェイ大学病院では、外科医がこの技術(CorPathと呼ばれる)を使って、冠動脈インターベンションを成功させました。

この手術を担当した心臓専門医のファイサル・シャリフ教授は、ロボットの技術革新は「この10年で大きく進歩した」と述べています。「ロボット工学の主なメリットは、安全で非常に正確なステント留置ができることです。一度に1mmまでの正確な配置が可能です」とシャリフ教授は述べました。

この技術は、病院スタッフの放射線被曝の減少にも役立ちます。シャリフ教授によると、ステント留置は通常心臓カテーテル室で行われるため、放射線被曝が発生します。スタッフは通常、リスクを軽減するために鉛の入った重いエプロンを装着しなければなりません。

最初の手術の成功を受けて、現在このロボット補助手術を定期的に行う計画があるとシャリフ教授は述べています。

ゴールウェイ大学病院長のクリス・ケイン氏は、新技術の導入を歓迎して次のように述べました。

「このような技術革新は医療を変革し、患者の将来のケアに大きな影響を与えます。この最新鋭のロボット工学によってアイルランド西部と北西部の患者さんのケアは大きく向上するでしょう」

遠隔ロボット手術など、新技術は医療に様々なメリットをもたらす一方で、考慮すべき法的な意味合いもあります。