ディアジオ社は、キルデア県ニューブリッジのリトルコネールに、アイルランド初となるカーボンニュートラルな専用醸造所の新設に2億ユーロの投資を行う計画を発表しました。この新たな醸造所では、カールスバーグやキルケニー、ロックショア、ハープ、ホップハウス13、スミディックスなどのラガー及びエールビールを醸造する予定です。200万ヘクトリットルの生産能力を持つこの醸造所が完全に稼働すれば、セント・ジェームズ・ゲートに次ぐアイルランドで2番目に大きな醸造所となり、ディアジオ・アイルランド社のビールブランドの今後の成長を支えることになります。

この最新鋭の醸造所は100%再生可能エネルギーで動力を供給し、最新のプロセス技術を活用してエネルギーと水の消費量を最小限に抑えます。これにより年間最大1万5000トンの二酸化炭素排出量の削減が可能です。
ラガー及びエールビールの生産が新施設に移管されることにより、セント・ジェームズ・ゲート醸造所では世界の需要に応えるギネスの増産が可能となります。さらに、再生可能な技術の利用に必要な物理的スペースをセント・ジェームズ・ゲートに設けることにより、ディアジオ社の行動目標「Society 2030」の実現を支援します。

レオ・バラッカー副首相兼企業・貿易・雇用大臣は次のように述べました。「ディアジオ社による2億ユーロの投資は、アイルランドで活況を呈する食品・飲料産業の今後の発展、国民経済全体にとって本当に素晴らしいニュースです。また、建設期間中に最大1000人、建設後は50人の雇用が創出されることから、ニューブリッジとキルデア県の地元経済にとっても極めて有益です。間接雇用も多く生まれることを期待しています。私たちは、地球を現在より良い状態で残さなければならないという大きな課題に直面しています。そのためには、産業界にも果たすべき大きな役割があります。今回、ディアジオ社が率先してカーボンニュートラルな醸造所に投資することは、産業界における模範的な先行事例のひとつとなることでしょう」

新施設は、低炭素経済への移行を支援しつつ、さらに食品・飲料の生産と関連雇用を拡大するなど、アイルランドに重要な経済・気候政策目標に貢献することになります。

ディアジオ社は今年9月にキルデア県議会に計画申請書を提出し、承認されれば、約2年の建設期間を経て2024年に醸造を開始する予定です。