暗号資産取引所ジェミナイは、欧州統括本部をダブリンに設けると発表しました。ジェミナイは、昨年10月から12月の間にアイルランドに加え、欧州11ヵ国で取引所を立ち上げました。

ジェミナイは、アイルランドの首都を欧州統括本部に選択した主な理由に、アイルランドの好意的な規制環境、テクノロジーと技術革新における厚い人材層、旺盛な起業活動を挙げています。

レオ・バラッカー首相は次のように述べました。「ジェミナイが暗号資産サービス事業者第一号としてアイルランド中央銀行から登録されたことをお祝いします。政府は成長の原動力として技術革新を重視しているため、大きな意味を持ちます。ジェミナイのアイルランド選定は、国際的金融サービス部門における我が国の競争優位性の高さを示しています。30年前にダブリンで金融に携わる人がわずか60人であったことを思うと、現在全国で約5万6000人にまで拡大したことは大きな誇りです。ジェミナイ社のアイルランドでの人事採用の成功を祈ります」

ジェミナイ社アイルランド欧州担当責任者であるジリアン・リンチ氏は次のように述べました。「グローバル展開を進めるなかで、ダブリンとアイルランド市場が提供する優秀な人材と技術革新の活用に大いに期待しています。ダブリンは長年、技術革新とテクノロジーの中心地として起業が盛んに行われ、層の厚い人材を抱えています。起業家精神を奨励する政策環境によりイノベーションの育成に取り組む同市の姿勢は、我々にとって大きな支えとなっています」

アイルランド政府産業開発庁のマイケル・ローハン長官は、「ジェミナイの欧州統括本部設立の決断とVASP(暗号資産サービス事業者)登録は、金融サービス業界における新らたな急成長分野での大変意義深い出来事です。この投資は、デジタル資産分野のさらなる発展に、重要な参考事例となるでしょう。ジェミナイの成功を祈ります」

昨年2月、ジェミナイはCBI(アイルランド中央銀行)からEMI(電子マネー機関)認可を取得し、7月には、CBIがVASP(暗号資産サービス事業者)として登録した初の企業となっています。