世界有数の医療技術企業であるベクトン・ディッキンソン・アンド・カンパニー社(以下、BD社)は、ウェックスフォード県エニスコーシーの製造工場の拡張に3000万ユーロを投資し、85人を新規雇用する計画を発表しました。

新たに4万平方フィートを拡張される施設では、BD社の末梢血管インターベンション事業部によって開発される新しい医療技術に関連した製品を製造します。これに先立ち同施設には複数の投資が行われており、それにはアイルランド政府産業開発庁の支援による1300枚のソーラーパネルと合計1メガワットのヒートポンプを設置する150万ユーロの事業も含まれます。この投資により、施設内の灯油使用量は年間15万リットル削減され、二酸化炭素排出を年間300トン削減し、BD社が設定する2030年の環境の持続可能性目標達成に寄与します。

今回の発表は、BD社がダブリン市ブラックロックで400万ユーロを投じて新設した研究開発施設の開所式で行われました。1万600平方フィートのこの専用研究開発施設には、35人のハイテク技術者が勤務し、300人以上が働いているリムリックのBD社の研究開発施設をさらに強化することとなります。

企業・貿易・雇用省ニール・リッチモンド担当大臣は、次のように述べました。

「BD社がダブリンのブラックロックに400万ユーロの研究開発施設を、さらにウェックスフォード県のエニスコーシー工場の拡張に3000万ユーロの拡張投資を行うと発表したことを、大変嬉しく思います。この事業はアイルランド国内に85人以上の新規雇用を創出し、我が国の優秀な人材にBD社の輝かしい医療の進歩の一翼を担う機会を提供します。地方での雇用創出は常に素晴らしく、政府もこのような発表には大きな支援を惜しみません」

アイルランド政府産業開発庁のマイケル・ローハン長官は次のように述べました。「BD社は50年以上前からアイルランドに進出しています。このすでに堅調なアイルランドでの事業と雇用に、今回の大規模投資により新たに85人の雇用と新施設が加わることとなり、BD社のグローバル事業におけるアイルランドの戦略的重要性が強調されました。これはBD社の将来を見据えたアイルランドでの計画の証しであり、アイルランドと地方都市の投資先としての魅力を示すものです。BD社にはアイルランド政府産業開発庁の継続的な支援をお約束したいと思います」