アストラゼネカ社傘下で希少疾患治療薬を開発・提供するアレクシオン社では、ブランチャーズタウンのカレッジパークとアスローンのモンクスランド工業団地にある同社敷地内の機能強化のために6500万ユーロを投資すると発表しました。

本事業は、カレッジパークとアスローンの両拠点における常温・冷蔵保存に対応した原薬製造設備及び倉庫施設、カレッジパークにおける製造科学技術研究所の新設という三つの投資案件が中心となります。
アレクシオン社では、各拠点の設備と倉庫施設によりアイルランド国内における原薬製造能力を拡大するほか、カレッジパークのアレクシオン製造科学技術研究所によりバイオ医薬品の原薬製造能力の拡大を図ります。

また、今回の開発事業の発表に先立ち、アストラゼネカ社ではカレッジパーク内のキャンパスに次世代API製造施設を建設すると発表していました。

アレクシオン社CEOのマーク・デュノイヤー氏は、次のように述べています。「アストラゼネカ社の事業戦略において、グローバル拠点として非常に重要な役割を担っているアイルランドへの追加投資は、アレクシオン社の医薬品ポートフォリオの継続拡大を支え、さらなる事業拡張へのニーズに応えるものです。今回の投資は、アストラゼネカ社の事業戦略上の重要なパートをアイルランド国内においてアレクシオン社が担うことを意味するものであり、希少疾患を患う多くの人々の人生を変える医薬品の開発と提供を加速させたいというグローバル規模での意欲をさらに向上させることでしょう」

レオ・バラッカー副首相兼企業・貿易・雇用大臣は、次のように述べています。「本当に素晴らしいニュースであり、ライフサイエンスの世界的拠点としてのアイルランドの評価をさらに高めるものです。アストラゼネカ社の希少疾患グループ会社であるアレクシオン社による6500万ユーロの投資は、ブランチャーズタウンとアスローンが提供する優秀な人材とスキルの証しでもあり、同社の生産能力は著しく拡大することと思います。我が国の研究機関にとっても素晴らしいことであり、これまでに培ってきた専門技能のさらなる発展に寄与することでしょう。関係者皆さまの幸運を祈るとともに、アレクシオン社とアストラゼネカ社両社のアイルランドへの誠意に感謝します」