Astellas Pharma社の子会社であるAstellas Ireland社は、トラリーのケリー・テクノロジー・パークに総額3億3000万ユーロをかけた最新鋭施設の建設に着手しました。起工式には、企業・貿易・雇用大臣Simon Coveney氏、教育大臣Norma Foley氏、アイルランド政府産業開発庁 Michael Lohan長官、ケリー県議会代表、建設関係者、Astellas社幹部らが出席しました。
持続可能性を中心に設計されたこの施設は、Astellasの生産能力を拡大し、高品質な医薬品の世界的な安定供給を確保することを目的としています。この建設事業により、600人の建設関連雇用と、100人のエンジニアリング、サイエンス、テクノロジー専門職の雇用が創出され、施設は2028年までに操業開始の予定です。
Coveney大臣は、トラリーへの同社投資の重要性について、「エネルギー・環境設計における国内外最高水準のベストプラクティスを取り入れた施設を建設するというAstellasの取り組みは、我が省とアイルランド政府産業開発庁が国民に提供しようとしている開発の質にも沿っており、脱炭素経済・社会に向けた政府の取り組みに完全に合致しています」と述べています。
Foley大臣は、「Astellasのさらなる発展は、トラリーの町と県全体への多年にわたる1社の投資事業としては最大のもので、大変喜ばしいことです。これは、Astellasによるケリーへの驚異的な信頼の証です」と述べています。
Astellas Pharmaの製薬技術担当専務担当役員である嶋秀樹氏は、高品質の製品を生産し、患者さんを最優先するこの施設の役割を強調し、「変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変えていくというAstellasのビジョンを推進するだけでなく、この施設を実現する多くの人々にとっても成長の機会となるでしょう」と述べています。
Astellas Pharma Ireland社ケリー事業所エグゼクティブ・ディレクターのLouis Collins氏は、地元当局と地域社会の協力に感謝し、「このようなパートナーシップと支援があってこそ、今日があるのだと確信しており、大変感謝しています」と述べました。
アイルランド政府産業開発庁Michael Lohan長官は、アイルランドとAstellasの双方にとっての行事の重要性を認め、「本日の起工式は、この世界の製薬大手のアイルランドにおける新たな章の幕開けを告げる象徴的なものであり、同社の技術革新や持続可能性、南西地域への指導的地位と本腰姿勢を証明しています」と述べました。
この施設はAstellasの野心的な持続可能性目標を堅持し、最高水準のエネルギー・環境設計を取り入れています。水使用量の半減、エネルギー原単位の3分の1以上削減、廃棄物埋め立てゼロ化などが含まれ、太陽光発電パネルやバイオマスボイラーなどの再生可能技術の施設への導入により、Astellasの気候変動緩和努力をさらに推進します。
このプロジェクトに加え、Astellasはケリーへの追加投資を発表し、ケリー・テクノロジー・パークにある先進技術棟のリースを引き継ぎました。