グローバルな研究開発型バイオ医薬品企業で、アイルランド国内6拠点で大きな存在感を示すアッヴィ社は、北ダブリンのクロンショに2300万ユーロ規模の欧州サービス拠点を開設しました。

この最新鋭施設は、クロンショにあるIDAビジネスパーク内の2区画にまたがり、アッヴィ社のグローバルネットワークを支える様々なサプライチェーン、製造、エンジニアリングサービスの国際的な拠点として機能します。

アイルランド国内の製造工場及びドイツ、イタリア、オランダなど欧州各国の事業所を支援する新拠点の創設は、アッヴィ社の事業展開におけるアイルランドの戦略的重要性を裏付けています。

アイルランドにおける同社の製造拠点の創設は1974年にさかのぼり、現在では、コーク、スライゴ、メイヨー、ダブリンの6拠点で重要な事業を展開しています。今回拡張したクロンショ工場は、来年30周年を迎え、現在400人近くを雇用しています。

2013年にアボット社から分社化して創立されたアッヴィ社は、過去10年間に渡って一貫してアイルランドに多額の投資をしてきました。2020年のアラガン社と同社のアイルランド国内の重要事業の買収も含まれます。今回の正式開設は、昨年のコーク県への6000万ユーロの投資に続くもので、過去10年にわたるアッヴィ社のアイルランドへの投資総額は4億3000万ユーロを超えることになります。

企業・貿易・雇用省のサイモン・コヴェニー大臣は、次のように述べました。

 「北ダブリンでのアッヴィ社の新施設の正式開所は大変喜ばしいニュースです。欧州におけるハブとして、この地域、そしてアイルランドが提供する才能やスキル、経験に対する絶大な承認と激励となることでしょう。製造業の技術革新と専門知識は、アイルランドの医療・ライフサイエンス分野の繁栄を支える基盤です。これは、この部門全体で製造設備への投資が継続していることからもわかりますし、北ダブリンから国際的な製造サービスを提供するアッヴィ社の能力にも表れています」