ジョンソン・エンド・ジョンソン社傘下のヤンセン・サイエンス・アイルランド社(Janssen Sciences Ireland)は、コーク県リンガスキディにあるバイオ医薬品サプライチェーン施設の拡張を発表しました。この施設への1億5000万ユーロの投資により、施設保全やエンジニアリング、品質管理、製造、規制関連などの業務分野で180人の正規雇用の新たな創出が期待されます。
今回の拡張により、グローバルな需要に対する既存の生産能力をさらに拡充することで、重要なバイオ医薬品をより早く患者に届けることが可能となります。拡張工事は2022年初めから開始され、約2年後に竣工の見込みです。建設期間中は最大で300人の雇用が見込まれます。
レオ・バラッカー副首相兼企業・貿易・雇用大臣は、次のように述べています。
「コークにとっても、またコークで製造された医薬品を使用する世界中の患者にとっても、本当に素晴らしいニュースです。このような投資は、アイルランドの人材力を証明するものであり、皆様の幸運を祈るとともに、アイルランドへの継続投資に感謝します」。
2005年に操業開始したヤンセン社の工場は、関節リウマチ、クローン病、乾癬、乾癬性関節炎、多発性骨髄腫など免疫疾患をもつ患者やがん患者向けの医薬品を製造し、現在リンガスキディ工場で700人以上を雇用しています。
今回の拡張には、アイルランド政府産業開発庁を通じてアイルランド政府が支援しています。
アイルランド政府産業開発庁のマーティン・シャナハン長官は次のように述べました。
「ヤンセン社のリンガスキディ工場は、南西部で長年成功してきたライフサイエンスクラスターの一翼を担っています。今回の新たな投資は、建設期間中もプロジェクト完了後もこの地域に大きな経済効果をもたらすものであり、ヤンセン社がアイルランド事業に継続的に力を入れるという証しでもあります。同地域のライフサイエンス分野をさらに発展させると共に、2005年に初めてリンガスキディに進出して以来の大きなプラスの経済効果をもたらし続けるものですので大いに歓迎いたします。今後もヤンセン社およびジョンソン・エンド・ジョンソン社ファミリー各社と良好な協力関係を継続していきたいと思います」