垂直統合型の臨床段階の遺伝子治療企業であるメイラGTxホールディングス(MeiraGTx Holdings Plc; NASDAQ:MGTX)は、シャノンのGMP製造施設の除幕式を、ミホル・マーティン首相の出席のもと執り行いました。

稼働を開始している15万平方フィートあまりの広さをもつこの施設は、アイルランド初の商業規模の遺伝子治療薬製造工場です。工場は、その規模と総合的な能力に独自性を持ち、3つの施設から構成されます。ひとつは、臨床・商用ウイルスベクター製造のための柔軟性と拡張性を持たせた施設です。もうひとつは遺伝子治療薬製造の重要な出発材料であるプラスミドDNAの製造施設。3つ目はメイラGTx社の臨床・商用プログラムの品質管理ための高度生化学検査を行う品質管理(QC)ハブです。

この除幕式は、重篤な疾患を抱える患者のために治癒の可能性のある治療法を開発し提供するというメイラGTx社のミッションにおいて重要な一歩となります。シャノン工場により、メイラGTxは、遺伝性視力障害、唾液腺疾患、パーキンソン病などの神経疾患から糖尿病、肥満、一部のがんに至るまで、遺伝性、非遺伝性を問わず幅広い疾患を抱える患者への遺伝子治療法の開発と提供の加速化が実現します。

メイラGTx社は、遺伝子治療薬の開発、試験、製造の機能を終始一貫して自社構築することにより、臨床開発におけるボトルネックの回避や、規制リスクの低減、患者への最高品質の医薬品提供を確実にするために必要なインフラと技術を導入すると同時にコストの低減を実現しました。また、この施設により、今後はメイラGTx社が潜在的な共同研究者に製造サービスも提供できるため、業界全体でのプラスミドDNAや品質管理サービスなどの重要な要素の不足がもたらす影響を軽減するのに役立ちます。

現段階では従業員100人を雇用予定で、将来的には300人以上にも増える可能性があるこの施設がシャノンに建設されたのは、世界トップクラスの数々のバイオサイエンス関連の研究機関や医療部門のパートナー企業に近接しているためです。メイラGTx社は、リムリック大学および国立バイオプロセス研究研修機関(NIBRT)とスキルや能力開発に関して協力できたことを誇りとし、アイルランド国内の他の主要研究機関とともにこれまで以上に緊密な関係を築いていきたいとしています。