アイルランド政府産業開発庁は、企業・貿易・雇用省サイモン・コヴェニー大臣とともに、糖尿病患者向け持続グルコース測定器の世界的な大手企業・デックスコム社によるゴールウェイ県アーセンリーに最新のグローバル製造工場の建設計画について発表しました。本事業は、アイルランド政府産業開発庁を通じてアイルランド政府が支援し、5年間で総投資額3億ユーロ、最大1000人の高技能職の雇用を創出すると見込まれます。

レオ・バラッカー首相は次のように述べました。「デックスコム社の皆様にお祝いを申し上げます。当初の建設段階に加え、その後も数年にわたって最大1000人もの技術職を創出するとあり、ゴールウェイ県および周辺地域の雇用と経済に喜ばしいニュースです。また、民間企業一社による投資額としてはアイルランド西部で過去最大規模となります。同社が創出する1000人の雇用に加え、同地域の他の企業にもスピンオフ、雇用、契約等の多くの機会をもたらすでしょう。アーセンリーがデックスコム社の欧州初の製造拠点になるとの発表は、バランスのとれた地域開発を目指す政府方針と合致しています。同地域のインフラへの政府による大型投資とアイルランド政府産業開発庁の努力によって実現しました」

計画が認可されれば、アイルランド工場はデックスコム社にとって欧州初の製造拠点となり、米国とマレーシアに展開する既存工場の生産能力拡大に貢献します。新工場は、年間数百万個のDexcom CGMセンサーを生産して、世界中の糖尿病患者の生活向上に役立てます。計画認可を待って、新工場はアーセンリーのアイルランド政府産業開発庁の戦略的ランドバンクに建設される予定です。

アーセンリー工場ではグリーンテクノロジーを積極的に取り入れ、高度に自動化された効率的な製造ラインを組み込みます。デックスコム社は、工場期間中に約500人を雇用し、工場本格稼働後は最大1000人のハイテク分野の新卒者や技術者を雇用する予定です。 

2022年10月時点で、アイルランドは、糖尿病を適切に管理するパワフルかつシンプルな方法を提供する同社の次世代CGMシステム「Dexcom G7」を世界展開するための重要な市場の一つでした。このシステムは、薄型の一体型ウェアラブル装置で、リアルタイムでグルコースの測定値をスマートデバイスやレシーバーに自動送信するもので、痛みを伴うフィンガースティックや面倒なスキャンを不要にします。Dexcom G7は、A1Cを下げ、高血糖症・低血糖症を減少させることが臨床的に証明されている信頼性の高いDexcom CGMをベースに構築されています。

アイルランド政府産業開発庁日本代表 デレク・フィッツジェラルドは次のように述べました。

「デックスコム社の発表は、医療技術分野における自己監視と投薬のトレンドを示す事例であり、昨年のアボット社による同様の発表に続くものです。医療技術企業は製造拠点としてだけでなく、研究開発拠点としてもアイルランドを選んでおり、現在アイルランドにある医療技術企業の75%以上が研究開発に取り組んでいます」

■アイルランド政府産業開発庁 (IDA Ireland) について
アイルランド政府産業開発庁は、アイルランドの産業開発、海外からの直接投資等を推進する目的で設立された政府機関です。日本事務所では、過去50年間にわたり、欧州への進出を検討されている日本企業向けに、立地や人材、税制、優遇措置など各種最新情報の提供のほか、現地視察、進出計画の立案から進出後のサポートまで幅広い支援を行っています。
過去のプレスリリースは、https://www.idaireland.jp/latest-newsをご覧ください。

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