Beckman Coulter Diagnosticsは本日、同地域における技術革新と成長への取り組みを支える1000万ユーロの投資計画を発表しました。この投資により、全自動試薬充填ライン2ラインの新規追加と、拠点インフラのアップグレードを行って効率性と生産能力を向上させ、Beckman Coulter社の世界トップクラスの診断薬生産を強化します。
同社は、現在50人の人事採用を積極的に行っているほか、2025年から2027年にかけては生産業務、品質・薬事、研究開発などの主要部門で30人の追加募集を行うことも発表しました。
クレア県にあるBeckman Coulterハイテク拠点で開催された本日のイベントには、今年初めに社長に就任し全世界1万1000人の従業員を率いることになったアイルランド生まれのKevin O’Reilly氏が出席しました。他にも次期欧州委員会委員のMichael McGrath氏、政府・地方自治体代表者、業界関係者が出席しました。
Beckman Coulterの経済貢献は、同社施設が提供する550人あまりの雇用のおかげで、クレア県東部、広くは中西部地域に多大なものとなっています。同拠点での雇用は600人に増加すると予想されています。
独立系市場調査専門企業Repuconが実施した経済効果評価では、2023年の年間GVA(粗付加価値)に基づく同社の経済効果は1億8300万ユーロであることが明らかになりました。また、同報告書によると、2023年の地域経済への同社による雇用所得への効果は5500万ユーロでした。今後5年間で、Beckman Coulterは地域雇用所得に3億8000万ユーロを生み出すと予測されています。
Beckman Coulter Diagnostics社長のKevin O’Reilly氏は「Beckman Coulterが母国アイルランドに地域経済面だけでなく、日々の医療向上においても大きく貢献できていることを大変うれしく思います」と述べました。
次期欧州委員会委員のMichael McGrath氏は、「Beckman Coulterは、地方を含むアイルランドへの対内直接投資の効果を示す素晴らしい事例です。Beckman Coulterは世界中の医療提供に不可欠な最先端の診断ツールをここで生産しているのです」と述べました。
アイルランド政府産業開発庁 Mary Buckley専務理事は次のように述べました。「Beckman Coulterは2005年にクレア県に進出しました。本日の1000万ユーロの事業拡張の発表は大いに歓迎すべきニュースで、アイルランドの各地方の雇用と投資の獲得へのアイルランド政府産業開発庁の継続的な取り組みの好例です」
診断薬企業の世界上位3社に挙げられるBeckman Coulter Diagnosticsは、世界中で1万1000人あまりを雇用しています。世界中で毎時100万検体(100万人に相当)あまりの分析が病院でBeckman Coulterの診断機器を使って行われています。