チンダル研究所がナノテクで大躍進

コーク大学に拠点を置くチンダル国立研究所の科学者チームが世界初のジャンクションレス・トランジスタを製作、さらに小型化に成功した。この躍進は世界中の主要半導体メーカーの大きな関心を惹きつけている。
チンダル研究所ジャン・ピエール・コリンジ教授の発見の原文は、最も権威ある科学誌『ネイチャーテクノロジー』に発表された。

「半導体業界は、トランジスタの製造工程の簡素化につながる可能性があるとして、ジャンクションレス・トランジスタの開発に湧いている」と、コリンジ教授は言う。

「マイクロプロセッサ一台につきおよそ20億個のトランジスタが集積されていることを考えれば、トランジスタの性能や構造の向上をもたらすものは、どんなものであっても半導体産業に大きな意味を持つ。

ジャンクションレス・トランジスタの開発に成功してからは、その小型化に傾注した。そしてネイチャーテクノロジー誌での発表当時のものの20分の1である50ナノメートルでの製造に成功した」

不可欠なナノテク

今日の電子機器は電力と機能への要求が高いため、電子機器業界はデバイスに一層多くの機能を詰め込みつつ同時に省エネも実現できる方法を探っている。

「新たな小型ジャンクションレス・トランジスタは、現在市販されているトランジスタより30%エネルギー効率が高く、性能も優れている。チンダル研究所内の理論グループの仲間と、このトランジスタは小型化しても性能を出せると予測していたのだが、その予測が正しかったことによろこんでいる。

トランジスタの実寸を想像するのは難しいだろうが、髪の毛1本を手にとり、チンダルで開発した50ナノメートルのジャンクションレス・トランジスタがその2000分の1だと想像すれば、我々が取り組んでいるものがどのぐらいのサイズかだいたいわかってもらえると思う。」コリンジ氏は言う。

ナノウィークは1月31日に開始、1週間の計画でアイルランド国内でのナノサイエンスとナノテクノロジーの普及を図る活動を行った。

ナノテクノロジーはアイルランド経済の成長への大きな原動力となりえるもので、輸出額規模で現在の150億ユーロから2015年には300億ユーロに拡大する可能性があるとも言われている。

写真:コーク大学内チンダル国際研究所で開発された新規小型ジャンクションレス トランジスタは、現時点で市販のトランジスタより30%エネルギー効率が高く、性能も高い。

本記事原文はwww.siliconrepublic.comに掲載されました。下記サイトで閲覧できます。
http://www.siliconrepublic.com/innovation/item/20188-major-nanotech-breakthrough/

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