グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline)社

世界有数の製薬会社GSK社は、1975年にコークに製造工場を設立した。以来、アイルランドには大規模製造設備拡張や重要な研究開発目的でのGSK社による投資が相次いだ。

「コーク事業所に選定した決定的要因は、現在の研究開発チームの優れた研究活動、当施設の着実な功績を生み出したスタッフの献身と意欲、当社プロジェクト管理の実績、そしてアイルランド政府産業開発庁を通してのアイルランド政府の支援だった」 GSK Corkバイスプレジデント、フィンバー・ホワイト氏

概要

グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline、略称GSK)社は世界有数の製薬会社で、抗感染薬、中枢神経系、呼吸器系の3つの主力治療分野では世界一だ。


同社は、2000年12月の英国の製薬会社グラクソ・ウェルカム社とスミスクラインビーチャム・コンシューマーヘルスケア社の合併によって設立された。ロンドンに本社を構え、世界中で従業員10万1000人以上を雇用、37か国78拠点から医薬品を供給する広範なグローバル営業・マーケティングネットワークを有する。
 

アイルランドのグラクソ・スミスクライン社

GSK社はアイルランド全国で1450人を雇用しており、最初に事業所を設立したのは1975年になる。ダンガーバンには2つの製造工場を置き、約700人の従業員を擁する町最大の雇用者だ。幅広いバルク医薬品を開発・製造する3つ目の工場は研究開発および欧州取引業務を扱う支社と共にコークにあり、ダブリンには販売・マーケティング会社がある。

コーク ― 戦略的グローバル新製品導入拠点

1974年設立のコーク工場は、GSK社製造ネットワーク内でグローバル規模の戦略的新製品導入拠点であり、現時点で抗鬱薬セロザット(Seroxat)、Ⅱ型糖尿病治療薬アバンディア(Avandia)、重度心臓病治療薬コレグ(Coreg)等同グループの数々の売れ筋商品の唯一の生産拠点である。

コーク製造拠点への2億5000万ユーロの投資

グラクソ・スミスクライン(GSK)社は今後5年にわたってコーク州Currabinnyの工場に最大2億5000万ユーロを投資して、進行乳がんの経口治療新薬TYKERB®(ラパチニブ)用有効成分をはじめとする製品を製造する予定だ。本投資はアイルランド政府産業開発庁が支援しており、最大150人の上位職を創出する見込みだ。

ダンガーバン ― 2つの製造工場の拠点

GSK社はウォーターフォード州ダンガーバンを拠点とする製造工場2つを保有している。うち1工場は幅広い市販薬の製造に従事するグローバル製薬施設だ。製品にはパナドール(Panadol)、コールドレックス(Coldrex)、ソルパデイン(Sopadeine)やパナドールエキストラ(Panadol Extra)等がある。2番目の工場は歯科用固定剤や入れ歯洗浄剤等を製造する口腔ケア施設だ。

ダンガーバンで3000万ユーロ規模の製造能力拡張

GSK社はウォーターフォード州ダンガーバンに製造工場2か所を保有している。1987年に設立されたグローバル規模の製薬施設は市販薬と禁煙補助剤の生産に携わっている。


2007年1月、GSK社はパナドールの新製品導入に向け生産能力を増大する目的で2300万ユーロの投資を伴う拡張計画を発表した。市販薬拠点のさらなる拡充は2008年4月に発表され、禁煙補助剤をダンガーバンの製造項目に追加した。これは3000万ユーロ規模の投資で、50人の新規雇用を生み出すものだった。

歯科用固定剤や入れ歯洗浄剤等を製造する口腔ケア施設は1981年に設立された。
 

コークのGSK Trading Services社

1974年に設立されたコーク工場は、GSK社内のバルク医薬品用のグローバル規模での戦略的新製品導入拠点だ。本拠点での研究開発には既に6000万ユーロを超える資本が投下されている。中には、化学製品パイロットプラント、医薬品有効成分の物理的性質研究のための研究開発ラボ、薬剤研究開発パイロット施設等がある。


GSK Trading Services Ltd(GSKTS)は2006年にコークに設立された。同社の事業活動には下記のものがある。

  • 社内および第三者との国境を超えた取引の請求処理と支援.
  • 上記に付随する付加価値税の管理
  • 在庫管理
  • サプライチェーンや財務要素の統合調達


研究開発活動
GSK社は1億3700万ユーロを投じて、コーク大学内のアリメンタリー・ファーマバイオティック・センター(Alimentary Pharmabiotic Center、略称APC)と画期的な消化器疾患共同研究プロジェクトの立ち上げ途上にある。

製薬研究開発のグローバル拠点をアイルランドに設置する利点

グローバルな製薬研究開発基盤を構築するとのアイルランド政府の公約は、GSK社のコーク工場での研究開発への3400万ユーロの投資決定に極めて重要だった。

GSK社にとってのアイルランドの利点
  •  アイルランドの製薬専門家

現行のアイルランド政府による製薬部門への投資により、高技能を持つ製薬の専門家や技術者の集団が生まれた。これが、GSK社の薬剤および健康管理製品の今後の開発に強力な供給源となっている。

  • サプライチェーンマネジメント

アイルランドが持つ医薬品製造や原薬・最終製品の供給経験が、世界規模でのGSK社の現在の効率化に貢献した。

  • 製造

アイルランドの製薬の最高水準へのこだわりにより、GSK社のアイルランド拠点は国際基準に適合、これを上回るものともなっている。
 

E-mail to a friend   |   Print page